「 普通の今日が一番大事 」
19年前の今日、当時働いていた会社で部下だった女性(当時23歳)が亡くなりました。
ドラえもんが大好きで、笑い顔しか記憶にない、愛すべき女の子でした。
20歳で入社、22歳前に発症してからは出社も徐々に困難になり、周囲も応援しながらも
つい「大丈夫?」「無理しないように」「来週に延ばそうか?」
そんな声をかける事が増えてしまっていたある日、彼女に言われた言葉は私のその後の人生に大きな何かを残してくれました。
「あはは、私には普通の今日が一番大事なんで」
彼女が大切にしたかった「普通の毎日」
当たり前に続く筈だった「普通の毎日」は
驚くくらいあっさり、終わりを迎えました。
私が雑に、なんとなく、時には「早く明日になれ」と投げやりに過ごしてしまう今日は
彼女が一番大事と言った「普通の日」
少しだけ、普通の今日を大事にしよう。
それは私のそれからの人生をまさに作ってくれました。
S子、あのドラえもんはまだ部屋にいるらしいぞ。
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